【U-15】


【視点の数だけ】

僕は顎が弱い。彼は顎が強い。
僕はパンチが弱い。彼はパンチが強い。
だから僕が勝つんですよ。

自分の弱さを知っている人間こそが勝者になれるということです。
1年前はこの締め括りで終えましたが、1年後の答え合わせは、結果目標としては、望んでたものではなかったですが、彼らが与えてくれた『行動』は間違いなかったですし、素晴らしいものでした

行動とは過程なので、結果に囚われることなく過程に目を向けられるかです。
結果だけを追うことはフットボールにとって不向きですから、実力がハッキリ色濃くとでるスポーツをおススメします。笑

12月から高校に向けて再度、担当させてもらっていますが感心するくらいの取り組みをしてくれています。

目指すは、この時期だからという前置きは必要なく、伸ばす、治す、そして新たなる獲得です。
トップチームで勝つこと、育成年代だから上手くすることも視点の一つでしかありません。だからこれからも引き続き、様々な視点を与えてあげることに力を注ぎます。

視点がなければ見えないですから。
彼らはいつだって見ようとする力は間違いないチームです!
卒団まで更にフットボールを味わい尽くしたいと思います!

試合をしていただいたチームの皆様、ありがとうございました。
応援していただいた保護者の皆様、ありがとうございました。

 


~NEW~ 最終更新 12/31(日)

【谷間の世代】

久々になってしまいました。
チームもオフシーズンに入りましたが、今年の仕事は今年のうちに終わらせなくてはPCをポチポチしています。

ずっと忘れていたコメント。
いや、きっとまとまってない自分がどこかにいたんでしょうね笑

とゆーことで絞り出しながら1年間を振り返っていきたいと思います。
お時間がある方はお付き合いください。

11月にU15のシーズンが終わりました。
全ての公式戦が終わり、あとはユース年代への準備に入っています。

彼らとは2年間指導させてもらいました。

これはシーガルズにとっては珍しいこと。
とゆーのもシーガルズは学年によって担当するコーチが変わっていくシステムなので、基本的には学年が変わるごとに担当コーチが変わっていくバトンリレー方式。

32期生の選手達がU14年代に変わるタイミングで自分がU15担当になったことで2年間指導することになりました。

結果としては...
U13:関東リーグ→降格
U15:1部県リーグ→降格

勝つ回数よりも負ける回数の方が圧倒的に多かった年代です。

当たり前ですが、誤解して欲しくないのは選手に責任がないこと。

どこの世界でもどこのカテゴリーでも全ての責任は監督にあります

むしろ選手達は負けていてても決して腐ることなく、ひたすらに努力を重ねてくれていました。

だからこそ形にできなかったことが非常に悔しく思います。

よく周りからは「育成なのだから結果だけじゃないよ」と慰めの声をいただくことはあるんですが…

やっぱり日々積み重ねているものが結果として残らないと不安になります。

これで大丈夫なのかな?
このTRで上手くなっているのかな?
この関わりで平気なのかな?

なんてことを自分自身、毎日自問自答を繰り返しながら過ごしていたと思います。

少し愚痴っぽくなるからこの辺にしておきましょう笑

3年間で2回の降格を経験しました。

彼らの1個上はクラブで初めて神奈川クラブユースを制した世代。

そして彼らの1個下はU13で県リーグほぼ無敗で関東リーグに昇格した世代。

まさに谷間の世代の選手達でした。

力のない世代だったのは間違いないです。
そんな彼らでしたが、間違いなくはっきりと言えるのはサッカーと向き合える力はここ数年で一番だったと思います。

本当に真面目な選手の集まりでした。
上手くいかないことや結果が出ない時ほど人間の本性が出ますよね。

彼らが過ごした3年間は間違いなくそんなことの連続だったと思います。

特に中学生なんて少しのことで違う方向に向いてしまう年代ですが…彼らは違いましたね。

練習を休む選手は少なく、テスト前でも練習に来る選手が非常に多かった印象があります。

求められたことをしっかりと取り組んでくれていました。

チームとして結果が出なかった世代ですが、大きな成果も挙げている選手達です。

そのうちの1つが進路です。

ありがたいことに、20人の選手がサッカー推薦で進路が決まっています。

そのうちの8割の選手が何かしらの待遇をいただいています。

結果が出ていない世代なのに何故だろうと正直思っていました。

この世代の進路決めていくのは大変だろうなーと思っていましたが、むしろ逆でスムーズに進路が進んでいったことに驚きがありました。

進路が決まっていく前提でユース年代の練習に参加をするのですが、参加した際にこんな言葉をいただくことが多かったです。

「挨拶をしっかりできる」
「取り組む意欲」
「TR内容を聞いて理解する力」

こんな言葉をいただいたことが多かったと思います。

サッカーだけの評価ではなく、人間性の評価を高くいただいていたのかなと思います。

また、彼らならではのエピソードを一つ。

彼らの世代で飛び級で一つ下の世代から5人の選手を上げていました。

例年だと多くても2人ぐらいの選手が飛び級するのですが今年は5人。

しかもその5人がスタメンで出場することもありました。

単純に5人の選手が彼らの世代で出場するということは、当たり前ですが5人彼らの世代から試合に出場できないということ。

一つ下に自分の居場所を奪われるということは色々な感情があったと思います。

悔しい思いももちろんあったでしょう。

それでも年下の選手達の面倒を見てあげたり、彼らが試合に出場している時も変わらずチームの勝利のために声を出してくれていました。

多くの選手を飛び級させることでチームが割れてしまう可能性があるかなーっと思っていましたが…

そこでも彼らの人間性が優ってくれました。

県リーグ最終節にこんな事もありました。

試合が終わった後に、飛び級していた選手達の保護者の方々が選手に話をしたいと。

どんな話だったかという言うと、感謝の言葉を伝えさせて欲しいと言ってくれました。

3年生の選手達が本当に優しく接してくれたおかげで思いっきりプレーすることができた。

むしろ勝つことの手伝いができなくて申し訳なかったと。

彼らの人間性がなければこんな言葉をもらえなかったと思います。

その証拠として、県リーグが終わって3年生だけで行う試合でも、多くの下の世代の選手が試合を観にきたり、保護者の方々が応援しに会場まで来てくれています。

彼らの人間性があるからこそなのかなと思います。

普段彼らに厳しく接して、きっと選手や保護者の皆さんに怖くて冷たいコーチとなっている自分ですが…

降格が決まった試合後のミーティングで、思わず彼らの頑張ってきたものが形にならなかったことに色々な感情が入り混じって涙を流してしまったことは秘密にしておきましょう。笑

色々とまとまらなくなってしまうのでこの辺で。笑

中学年代で結果が出なかった選手達。

シーガルズらしくリバウンドメンタリティーを持って次の世代で活躍をして欲しいと思います。

谷間の世代だった彼らがユース年代で負け続けてきた選手達を超えて活躍することを陰ながらコーチ一同応援しています。

以下、2023年度の成績になります。

◯トップ(県1部)
3勝5分10敗
10位(10チーム中)

◯前期セカンド(県3部)
1勝4分4敗
8位(10チーム中)

◯後期セカンド(県3部)
9勝0分2敗
3位(10チーム中)

◯神奈川クラブユース
ベスト4(関東大会出場)

◯関東クラブユース
1回戦敗退

◯神奈川高円宮杯
ベスト16敗退

◯市民大会
1回戦敗退

以上です。

こんな年末に最後まで読んでいただきありがとうございます。

皆さん、良いお年をお過ごしください。

横須賀シーガルズU15担当
石川 扶

 


【セカンドチーム】

久々の更新になります。
すみません...いつも久々です。
U15担当の石川(扶)です。

前回はどこで終わっていたのかなと読み返して見ると...

神奈川クラブユース準決勝の前で止まっていました。

ざっくり振り返ると

【準決勝でSCHに完敗→2年連続出場のクラブユース関東大会はPK戦で初戦敗退→リーグ戦も勝ち星が拾えず最下位に→セカンド後期県リーグ開幕3連勝→夏休み前最後のリーグ戦で約4ヶ月ぶりの勝ち点3→最下位脱出→青森遠征→チームオフ】

とこんな感じです。
ざっくり振り返させていただきました。

まぁー、この矢印の間にも色々あったんですが割愛させていただきます笑

12月に今の年代を受け持って、すでに半年が経ちました。

彼らとも後半年で終わってしまいますが、自分のチームの選手のことを褒めるのは苦手ですが本当に良くなっていると思います。

いや、彼らはU13の時も自分が担当だったんでよりそれを感じています

その証拠としてセカンドチームの後期リーグの結果に出ていると思います。

前期は1勝4分4敗でギリギリ3部リーグ残留したチームが後期ですでに無傷の3連勝。
何があったんだと思うぐらいの結果を出してくれています。

理由はなんのか...

それはシンプルにコツコツ続けていること。
そして前期で上手くいかなかった事を他人のせいにせず、常に矢印を自分に向けてトップに入れない悔しさやクラブユースで代表ユニフォームを着れないもどかしさを全て自分に向けて目標に向かってやってきたのが形になってきたことだと思います。

これは簡単な事じゃないことだと思っています。

私自身も現役時代も含めてプロの世界や大学生、高校生を見てきましたがどのカテゴリーでもセカンドチームで自分に矢印を向けることができない選手を多く見てきました。

大人の世界でも簡単にできないこと...
それを今年の年代の選手達はやってくれています。

もちろん彼らのセカンドチームの目的はリーグで試合に勝つこと。

けど、彼らの目標は違います。

それは「トップのメンバーで試合に出ること」

この目標は選手達にも日々伝えていること。
自分が活躍できる場所から離れないのではなくて、向上心を持って挑戦をしてもらいたいと思って伝えています。

彼らの挑戦が間違いなくチームに活性化を与えて、チームとしていいサイクルになってくれています。

トップチームはリーグで中々結果が出ずに苦しんでいますが、冒頭でも書きましたが確実に右肩上がりで良くなってきています。

そこには間違いなくセカンドチームの活躍があってこそだと思いますし、チームにとって不可欠な存在になってくれています。

ちなみにU15セカンド担当の宮川コーチも、GK担当の内山コーチも揃って中学生時代はセカンドチーム出身。

彼らコーチがこの世代で酸いも甘いも経験をしていることも大きいじゃないんでしょうか。笑

さて、右肩あがりになっている選手達。

夏休み明けの9月から高円宮杯や中断明けのリーグ戦が入ってきます。

良くなってきているからこそ後はそれを形にするだけ。

今週末で選手達のオフが終わって、またピッチに戻ってきます。

自分としては良くなってきている選手たちにもっと良くなって欲しいと思うので、また新たな刺激を入れてオフ明けは心を鬼にして鍛えていきたいと思います。笑


本日の名言
「チームが良くなる秘訣はセカンドチームにあり」
宮川コーチ・内山コーチ

 


【2年連続】

こんばんは。
U15担当の石川(扶)です。

2年連続というタイトルでスタートさせていただきます。
何が2年連続かと言うと...

先日行われたクラブユース神奈川大会で無事ベスト8入りを果たしたので関東大会への切符を2年連続で勝ち取ることができました。

去年はこの大会で優勝したことで周りのハードルが上がっていたためプレッシャーを感じていたため安堵しています。笑

去年の先輩達のリーグ戦の成績で第1シードを得ることができたので、2つ勝つことができれば関東の切符を得ることができたのですが...
その2つが近いようで遠くで。笑

1発勝負のトーナメントだからこその難しさがあり、結果的には初戦は3−1で代表決定戦は4−0で勝つことができましたが楽な試合は一つもなかったぐらいです。

一つの流れで逆の結果になってしまっていた可能性も考えられました。

去年の先輩達はU13の頃に無敗で県1部リーグを優勝をして、チームにとって初めての関東リーグ昇格を成し遂げた先輩達。


シーガルズ史上最強世代と言われていました。


今年のU15の選手達はそのU13関東リーグで14試合あった試合をたった3試合しか勝つことができず、たった1年で降格を経験した世代。

U13の頃に得るべき、成功体験や勝利への喜びをあまり味わえない経験をしてきた選手達なわけで。

そして、その年代を当時担当していたのが自分。

共に挫折を味わった監督と選手達がU15になり今年度から共に戦っていますが、U15になってもリーグ戦で中々良い結果が出てない中でのクラブユースを迎えた次第です。

ハッキリ言って力は去年の選手に比べると落ちると感じています。

ただ、彼らが去年の選手達より優れているものが一つ。


それは「継続力」


どんなに苦しい時でも、上手くいかない時でも諦めずコツコツ努力ができること。 

去年の選手達がウサギなら今年の選手はカメと例えればいいのでしょうか。

とにかくどんな状況でも環境でもしっかりと地に足をつけて目標や夢に向かって一つ一つ努力をしてやれる年代。
そんな年代だと思います。

何かの本か忘れてしまいましたが、昔読んだ本にこんな言葉があったのを覚えています。


「努力したものが必ず報われるとは限らない。ただ夢や目標を叶えた人は必ず努力をした人間だけだ」


U13年代で年間でたった3つしか勝てなかった彼らが明日、神奈川クラブユースベスト4を戦います。
去年と同様に決勝進出!
なんて毛頭考えていません。
それは恐らく選手達も同じでしょう。

ただ、我々スタッフが思っていることはコツコツ歩んでいく大切さや、努力が報われる経験を得て欲しいと思っています。

何度も言いますが今年の選手達を例えるならカメでしょう。

けど、これも小さい頃に読んだ本なのでうる覚えですが、ウサギとカメの競争で最後に勝ったのはどっちだったでしょうか??笑

そんな彼らの成長を期待しつつ、明日も頑張ってもらいたいと思います。

 


【環境】

久々の更新になります。
U15担当の石川(扶)です。

前回の更新から日が経ってしまい前にどんなことを書いたか忘れてしまっています笑

とにかく新しい年代になり県リーグが始まっているのでその辺を綴っていきたいと思います。

2月から始まった県リーグ。

今年もトップは県1部リーグ、セカンドは県3部リーグで参加をしています。

現状の結果がこちら↓
・トップ:1勝3分3敗(暫定順位6位)
・セカンド:0勝2分3敗(暫定順位9位)

結果を見る限り非常に中々苦しんでいる現状です。

書いている自分がこの結果に改めて見て、ため息をしてしまっています。苦笑 

素直に書かせてもらいますが、試合自体は決して悪くない。

むしろ毎試合良くなってきている。
ただ勝てない...
とゆーか点が入らない。笑

ここは絶対入るだろってシーンも入らない。

ベンチにいる時は大きなリアクションをしないように心がけている自分も思わず頭を抱えたくなるシーンが多い気がします。

とにかく勝ち星に恵まれていない試合が続いています。

今年はそんな年になるんだろうな...と腹を括って県リーグを迎えたつもりですが...

先ほど書きましたが非常に苦しんでいますし、もがいています。

それは自分だけではなく、間違いなく選手達も感じていることでしょう。

今の現状、そして環境はそんな感じです。
ただその環境をどう受け入れるか。

サッカーを続けていればそんなことはこれから先に多く現れてきます。

いや、サッカーに限らず生きていれば困難や挫折は当たり前のように出てくるでしょう。

ただ、今そんな環境を「与えてもらっている」と考えています。

先ほどにも書きましたが、困難や挫折は降りかかってくるもの。

それを受け入れて、乗り越えた時に成長が待っていると思っています。

その乗り越えていけるかどうかは自分が逃げずに立ち向かっていく勇気があるかどうか。

エヴァンゲリオンの主人公の碇シンジ君も映画で言ってました。 

「逃げちゃダメだ」と。

その後の映画を見ていないのでシンジ君がどうなったか知りませんが、きっと成長して敵に立ち向かっていったことでしょう笑

これからクラブユースが始まります。

去年の歓喜をもう一度!

って思ってくれている方もいるかもしれませんが、そんなことは毛頭考えていません。

1戦1戦必死に立ち向かっていきたいと思います。

トーナメント特有の緊張や困難、プレッシャーが襲いかかってくると思います。

逃げずに立ち向かって「この環境を」選手達と共に乗り越えていきたいと思います。

乗り越えます。
乗り越えましょう。