最終更新
06.23更新
【矢沢の2秒】
○トップチーム
・関東リーグ
第1節
vs鹿島アントラーズつくば
0-10
第2節
vs横河武蔵野FC
3-1
丸茂真翔2(マリノスPr追浜)
阪本翔太(TADOなかよし)
第3節
vs FCヴィアージャ
2-1
阪本翔太(TADOなかよし)
丸山航琉(佐野ベアーズ)
○セカンドチーム
・県リーグ
第1節
vs足柄FC
1-3
椎名陽彩(横須賀シーガルズ)
約1ヶ月振りのブログ更新となりますが、いろいろあり過ぎてさてどこからスタートしましょう笑
とりあえず近いところでいくと先日の日本代表戦での我々クラブOBの活躍と存在感は、言葉にできないほどで、
なんだか代表選手の中でも、身に纏うオーラというか、それは『中心選手と言う枠』を越えてしまっているものになっていて。
アタッカーの位置にいて調子を維持する難しさ。それを世界基準で保つのは異次元で合って。
怪我も少なく遠藤航と共に、年齢的にもチームの絶対的存在が逞しく、あらためてこのクラブのそしてこの地域の誇りであることを強く認識しました。
U15クラブユース県予選、そして関東大会にも引率してきました。
2年連続で出場、県予選での試合を追うごとに生まれる成長スピードは、この年代ならではで、群雄割拠の神奈川でベスト4まで進んだ功績はクラブの歴史にまた名を残してくれました。
関東大会はPK負けで初戦敗退でしたが昨年の経験を活かして、試合に臨むまでの準備、オーガナイズの徹底、暑さ対策など、クラブとして確実に進歩している印象を受けました。
選手たちも必死に戦っていましたが、さらに堂々と、自信を持って躍動する姿を持たせる上での課題も残り、『関東に出る』チームから『関東で勝つ』チームに成長していくきっかけを得た大会となりました。
そしてまた遡って待ちに待ったU13関東リーグが開幕。
クラブにとって2年ぶりの挑戦となりますが、開幕戦は歴史あるJクラブ相手に気持ち良いくらいの敗戦と自分たちの現在地を知らせてもらいました。
Jリーグが誕生して30年。
関東リーグの初陣の相手はオリジナル10と言われる名門鹿島アントラーズつくば。
当時リネカーが加入した名古屋グランパスが好きだった小学5年生だった僕は、開幕戦の鹿島アントラーズと名古屋グランパスの試合をテレビで食い入るように見てましたが、ジーコのハットトリック、アルシンドの2得点に衝撃を受け、30年後、まさか自分がその鹿島アントラーズの下部組織相手に指導者として試合に臨むとは当たり前ですが、考えもしないとういか不思議な気持ちでした。
沢入に期待してたんだけどな。
Jリーグチップスでよく当たったトレビソンノは浦和レッドダイヤモンズ。
うちにはリネカーもいないし、相手にはジーコはいませんでしたが、間違いなくジーコイズムが植え付けられ、長い歴史を経て常勝軍団と言われるまでに築いていった『強さ』と『強かさ』を目の当たりに選手と共に体験させてもらいました。
『大人の学びは痛みを伴う』
by社会学者ジャックメジロー
中学生が大人なのか子どもなのかは別として、個人的な意見ですが、何かの経験から受ける痛みや挫折、苦難といった経験を学びに変えると言うことは大人も子どもも同じなのではないのかと。
むしろそれがない中でどう成長していくのだろうか。
先週に県リーグもスタートし、それと同時にメンバー分け、いわゆるトップとセカンドに振り分け公式戦に挑んでいく中で、僕らにとっては毎年のことですが、彼らにとっては『メンバー落ち』と言う初めての経験をしている選手もいるでしょう。
小学校の時まではある程度チームで中心で、トレセンにも選ばれてる選手が集まってくれていますが、今までにないこの試練の時期を過ごしている選手が多いかと思います。
今回の大敗、またメンバー落ちの経験を含めて、僕はここから彼らの成長が楽しみであって、誰が這い上がってくるのかの期待でしかありません。
この年代はその数といいますか、その体験をどれだけ経験できるか、こちら側から言わせればどれだけ作り出せるか。
中村俊輔氏も本田圭佑選手もジュニアユース年代では挫折を経験し、文頭に述べた伊東純也選手も遠藤航選手もこの年代ではトップトップの選手ではない。
先日神奈川を制した桐光学園で2年生でスタメンを勝ち取り、決勝戦でハットトリックをしたOB選手も12歳でJクラブの昇格を見送られ、その桐光学園とベスト8で対戦した神奈川の公立の代表格の市立橘高校でこれもまた2年生でスタメンのOB選手もU13の時は1度もトップチームの公式戦に出場していませんでしたね。
よく練習でも試合でもうまくいかず泣いてたな笑
この先伸びる選手の要因としては、この年代での過酷な経験や挫折、苦悩する時間と言うのが必ず必要であって。
ただし間違ってはいけないのは、ただ苦しい経験をすれば誰もが成長するわけではない。
環境や周りのせいにせず、いかに自分に矢印を向けられるか。
うまくいっても活躍しても、まだまだだと。上には上がいるんだと。
と言う意識をどんな時でも持ち続けられるか。
そしてその努力を続けていられるか。
時間がかかる選手もいるし、すぐに目に見える結果は得られない選手もいるでしょう。
だけど目を向けるべきは結果よりもそこへの過程や道筋であって本人がそこに真剣な眼差しで本気で向き合ってるかどうか。
過去には何かに甘え、何かを言い訳にして、そこから逃げ出して、楽な道を選択した選手もいました。
様々な誘惑や余分な介入で本人の意思とは違う方向に行かざる選手もいました。
それは今の選手に限らず、僕らの時代でも腐るほどいたし、15歳まではスーパーだった選手もいつの間にか消え、無名だった選手がプロの道までたどり着くケースをたくさん見てきたわけで。
いまの選手は昔と違うとかいろいろな所で言われますし、もちろん時代によって関わりやアプローチの変化は必要不可欠であって、我々指導側も日々時代や選手たちの置かれてる背景を常々研究し、アップデートしなければいけないとは感じていますが。
サッカーにおける本質はどの時代でも変わらないものだと。
『うまくなるのは自分次第』
還暦を迎えた中学時代の恩師が当時腐りかけてた僕らに何度も言っていた言葉。
我々はあくまでその環境を与えるだけだと。
そのあと
『回しますか』
とボール回しで回されまくった記憶と、あの時なんでボール取れなかったんだろうと会うと毎回同じ話になります笑
話はそれましたが、時代が進むにつれ、今の選手たちにとってたくさんの成長するためのコンテンツや環境があって、いたるところで何々スペシャルやらエリートなんとかとかトレセンがどうとか。整っている環境の反面、整い過ぎてる環境もあり、公園で年齢問わずワイワイやってるストリートサッカーが少なくなる時代に少し寂しさを感じ、たまにその光景を見ると嬉しくなる気持ちになったりと。
どこにいてもどんな時でも情報や映像を通して正解がすぐに見つかる世の中で、それはそれで否定する気は全くなく、我々もスペシャルクラスを含めたスクール活動をを9月に開校しますが笑
何が言いたいかと言うと何も言うつもりもないのですが笑、ロック界のスターの言葉を借りるとすれば
いつの時代だってやるヤツはやる
やらないヤツはやらない
by矢沢永吉
やらないヤツをおいていくのではなく、やる気が満ち溢れるような環境を導き出すことが何より我々の役目であり、
戦術や技術や難しいロジックだけではなく、常に選手がチャレンジでき、向上心持って、大切な仲間と共に切磋琢磨できる環境を、逆にそれが伝えられなくなった時はピッチを去る時ではないのかなと。
そんな風に思ってます。
子どもらはたんこぶ作らず遊び
隣に習えの教養を植え付けられ
顔色を見て利口なふり利口なふり利口なふりをするが
やがて矛盾を知り苦悩したり試行錯誤する
#So Let’s Get Truth
by Mr.Children
たまにはたんこぶ作っていこうよ。
(変な意味ではありません)
充実な1ヶ月。
U14のコメントがなかったですが、いつも君たちを気にしてますよ。
日に日に素っ気なくなっていく様を気にせず、しつこく絡んでいこうと思います笑
U13の試合の応援待ってるよ。
対戦いただきましたチームの皆様、ありがとうございます。
保護者の皆様、応援ありがとうございます。
石川貢
05.13更新
【ヒストリー(歴史)は繰り返す】
入団から約2ヶ月が過ぎ、毎年恒例のGW菅平遠征を経て日々リーグ戦開幕に向けて着々と準備を進めております。
今年もリーグ戦は2チーム体制で臨み、5/21(日)に関東リーグ、そして6月に県リーグがそれぞれ開幕します。
クラブとして2度目の関東リーグへのチャレンジとなり、U13年代でこのカテゴリーに所属することがメリットよりもデメリットの方が多いのではないか?
との総論もありますが、先輩たちがギブしてくれた舞台を成長するチャンスと捉え、挑んでいきたいと思ってます。
振り返れば2年前、クラブとして関東リーグ初参戦の中、ハイレベル相手のリアクションゲームが多く、成功体験がどうしても少なくなるゲーム環境、また移動や運営する上での負担に加え、8チーム中4チーム都道府県リーグに降格という悪魔のようなレギュレーションの中(笑)、
選手たちの苦悩する姿を一部始終垣間見て、さらに当時の担当の扶コーチが毎週頭を抱える様子を間近に見てましたが(笑)、
中1でそれはズルくない?(涙)
的な圧倒的な成長期の違いによるスコアラーの存在など
4種から3種に移り変わりのおそらく人生で1番難しくなるフットボールイヤーを、うまくいく楽しみが実戦の場でなかなか得られない時間と、『残留』や『降格』と言うワードを背負い、プレッシャーを常に抱え続けるのは彼らの貴重な13歳のサッカーライフに対していかがなものなのかと、クラブとしても個人としても考え込んだことを思い出します。
もちろん『関東リーグ』にいることでクラブとしては快挙であり、価値やブランディングを考えた中では、数クラブしか許されない『関東』と言うこの環境は変え難い財産ではありますが、良くも悪くも何を経験するかによって大きく差が育まれるこの年代において、果たしてどうなのだろうと。
賛否両論様々な考え方があり、そもそも正解などない問題なのかも知れませんが、そんな悩みを一蹴するほどのある出来事がありました。
2年連続のクラブユース関東大会出場が決定。
2年前、関東リーグを戦った現U15選手たちが決めてくれました。
僕自身、初戦と代表決定戦をベンチに入ることができたのですが、彼らの堂々たるプレーの数々、勝利への執念、サブメンバーやメンバー外含めた一体感など素晴らしい集団へと成長した姿を見せてくれました。
正直U13の頃の彼らからは想像もできないくらい。
勝てない、うまくいかない、成功が少ない、降格の危機感。
そんな直面でもトゥース(歯)を食いしばり、日々闘ってきた成果が成長を重ね、さらにこの結果を生み、自分たちでやってきたことが間違いではなかったと証明してくれました。
U13の時に暗い表情で声もほとんど聞いたことなかった選手が、声を上げて、叫んで喜んでましたもんね(笑)
バモーって。
そんなキャラじゃなかったやん(笑)
去年の喜びとはまた別の歓喜を彼らからプレゼントされ、まさにチリも積もればマウンテンなホリデーをいただきました。
ちょいちょいルー語を発揮してますが、さぁ今年のU13はどうなることでしょう。
サッカーの話より、人間教育の話がほとんどだった菅平遠征を経て、彼らの無限の伸び代と満ち溢れたエネルギーを関東の舞台で思う存分発揮してもらいましょう。
彼らの終わりなきトリップ(旅)が始まります。
苦しみのない栄光などない
byクリスティアーノ・ロナウド
対戦いただきましたチームの皆様、ありがとうございました。
保護者皆さま、応援ありがとうございます。
石川貢
04.15更新
【34期生スタート】
34期生のシーガルズジュニアユースの活動がスタートしました。
2月から準備トレーニングを実施していましたが、4月から正式にクラブの一員となり、早速多くの新たな経験を積んでくれています。
トレーニングマッチ、キックオフミーティング、チームビルディング講習会、サンクスバンド(チューブ)講習会など、詰め込み過ぎ?との不安は多少ありますが、刺激ある毎日を過ごしているかと思います。
彼らにとって新たなサッカーに触れるこの時期は、サッカーだけでなく、中学生としての学校生活のスタートや新たな出会いや生活リズムの変化など、様々な刺激や変化があり、我々が想像している以上に見えないところで精神的にも、肉体的にも疲憊しているケースがあり、そこの様子は慎重に、かつ個々にコントロールしていく必要があって。
5月下旬から開幕する関東リーグに向けて、日々の積み上げを、焦らず時間をかけながら進めていく所存です。
僕自身、昨年に引き続きU13を担当する上で、大切な中学年代のスタート時期を預かることの重要性と責任を感じながらも、
この年代特有の伸び代と急激な成長スピードを選手と共に体感できる期待と喜びを感じながら、彼らとの共にフットボールを楽しみたいと思います。
僕にとってはシーガルズでの指導は10年目の節目の年となり、U13は2年連続になりますが、彼らにとっての中学1年生は戻ってくることのない一生に一度の時間。
日々の日常を大切に、時にはゆったりと、時には猛スピードで、毎日を熱く情熱を持ち、サッカーを通じて様々な経験を感じながら成長をサポートしていきたいと思います。
話は変わりますが先日、久しぶりにJ1リーグ横浜Fマリノスvs横浜FCを観戦しました。
マリノスブラジル人アタッカー陣が爆発した試合でしたが、個人的に印象的だったのはマリノスのキャプテンマークを付けた喜田選手とプロ2年目の山根選手。
4点目を奪ったシーンだったと思いますが、スコアが離れたゲームでありがちな、間伸びしたオープンな展開からマリノスが奪ったゴールに対して、喜びの輪が作られる中、1人喜田選手が身体全体で怒りを露わにしてました。
怒りの先は前線の選手たち。
間延びの展開、いわゆる攻め残りとしてカウンターが発動した中で生まれた得点だったと記憶してますが、
守備をサボるなと、攻められてるんだから戻ってこいと、最後までチームのために走れと。
(そう言っていたかどうかはわかりませんが)
ある程度試合が決定している中の展開、残り1/4を切っていた時間帯、気にしないで流そうと思えば流しても良いシーン。
皆が得点後に喜んである中、ブラジル人選手に怒りを爆発させ、チームとしてやるべきことを熱く、鬼気迫る表情で伝えてました。
その後のキックオフでそのブラジル人たちが強靭なプレスをかけ、5点目を奪って完勝。
これがいまのマリノスが強い理由。
王者たる所以。
あくまで個人的主観ですが。
そして山根選手。
いや、とめるけるの質がハンパない笑
鳥観と言いますか、オンザボールのクオリティーの高さ、その上でとにかくいろんなものが広く概括的に見えていて。
2点目だったか内側に入って起点となったシーンはボールを受ける前に何度も首を振って、それをまた状況変化の度に何度も何度も。
フランスW杯の中田英寿選手を思い出しました。
この日は右SBでスタートし、トップ下、ボランチとフル出場。
水曜日にルヴァン杯90分フル出場した中での、19歳のポリバレント能力とサッカーIQの高さに感銘を受けました。
この2人に共通しているのは体格やフィジカル面に恵まれている訳ではないということ。
そして2人ともアカデミー出身選手ということ。
山根選手は彼が中3の時に試合をしましたがその時の印象も、
とめるけるハンパないな笑
喜田選手も育成年代はピッチ内で常にリーダーシップを取っていたと聞いてます。
2人ともプロだからできる、大人だからやっているのでなく、小さい頃から求められて、いや求められなくても当たり前にやり続けてきたこと。
それがプロなり、自分の武器になり、チームにとって必要な選手になる。
育成年代にとってとても必要なことを学んだゲームとなりました。
数年後、シーガルズの中からこのピッチの上に何人立つことができるか。
楽しみでしかありません。
対戦いただきましたチームの皆様、応援していただいた保護者の皆様、ありがとうございました。
石川貢