~NEW~ 最終更新
05.13更新
【ヒストリー(歴史)は繰り返す】
入団から約2ヶ月が過ぎ、毎年恒例のGW菅平遠征を経て日々リーグ戦開幕に向けて着々と準備を進めております。
今年もリーグ戦は2チーム体制で臨み、5/21(日)に関東リーグ、そして6月に県リーグがそれぞれ開幕します。
クラブとして2度目の関東リーグへのチャレンジとなり、U13年代でこのカテゴリーに所属することがメリットよりもデメリットの方が多いのではないか?
との総論もありますが、先輩たちがギブしてくれた舞台を成長するチャンスと捉え、挑んでいきたいと思ってます。
振り返れば2年前、クラブとして関東リーグ初参戦の中、ハイレベル相手のリアクションゲームが多く、成功体験がどうしても少なくなるゲーム環境、また移動や運営する上での負担に加え、8チーム中4チーム都道府県リーグに降格という悪魔のようなレギュレーションの中(笑)、
選手たちの苦悩する姿を一部始終垣間見て、さらに当時の担当の扶コーチが毎週頭を抱える様子を間近に見てましたが(笑)、
中1でそれはズルくない?(涙)
的な圧倒的な成長期の違いによるスコアラーの存在など
4種から3種に移り変わりのおそらく人生で1番難しくなるフットボールイヤーを、うまくいく楽しみが実戦の場でなかなか得られない時間と、『残留』や『降格』と言うワードを背負い、プレッシャーを常に抱え続けるのは彼らの貴重な13歳のサッカーライフに対していかがなものなのかと、クラブとしても個人としても考え込んだことを思い出します。
もちろん『関東リーグ』にいることでクラブとしては快挙であり、価値やブランディングを考えた中では、数クラブしか許されない『関東』と言うこの環境は変え難い財産ではありますが、良くも悪くも何を経験するかによって大きく差が育まれるこの年代において、果たしてどうなのだろうと。
賛否両論様々な考え方があり、そもそも正解などない問題なのかも知れませんが、そんな悩みを一蹴するほどのある出来事がありました。
2年連続のクラブユース関東大会出場が決定。
2年前、関東リーグを戦った現U15選手たちが決めてくれました。
僕自身、初戦と代表決定戦をベンチに入ることができたのですが、彼らの堂々たるプレーの数々、勝利への執念、サブメンバーやメンバー外含めた一体感など素晴らしい集団へと成長した姿を見せてくれました。
正直U13の頃の彼らからは想像もできないくらい。
勝てない、うまくいかない、成功が少ない、降格の危機感。
そんな直面でもトゥース(歯)を食いしばり、日々闘ってきた成果が成長を重ね、さらにこの結果を生み、自分たちでやってきたことが間違いではなかったと証明してくれました。
U13の時に暗い表情で声もほとんど聞いたことなかった選手が、声を上げて、叫んで喜んでましたもんね(笑)
バモーって。
そんなキャラじゃなかったやん(笑)
去年の喜びとはまた別の歓喜を彼らからプレゼントされ、まさにチリも積もればマウンテンなホリデーをいただきました。
ちょいちょいルー語を発揮してますが、さぁ今年のU13はどうなることでしょう。
サッカーの話より、人間教育の話がほとんどだった菅平遠征を経て、彼らの無限の伸び代と満ち溢れたエネルギーを関東の舞台で思う存分発揮してもらいましょう。
彼らの終わりなきトリップ(旅)が始まります。
苦しみのない栄光などない
byクリスティアーノ・ロナウド
対戦いただきましたチームの皆様、ありがとうございました。
保護者皆さま、応援ありがとうございます。
石川貢
04.15更新
【34期生スタート】
34期生のシーガルズジュニアユースの活動がスタートしました。
2月から準備トレーニングを実施していましたが、4月から正式にクラブの一員となり、早速多くの新たな経験を積んでくれています。
トレーニングマッチ、キックオフミーティング、チームビルディング講習会、サンクスバンド(チューブ)講習会など、詰め込み過ぎ?との不安は多少ありますが、刺激ある毎日を過ごしているかと思います。
彼らにとって新たなサッカーに触れるこの時期は、サッカーだけでなく、中学生としての学校生活のスタートや新たな出会いや生活リズムの変化など、様々な刺激や変化があり、我々が想像している以上に見えないところで精神的にも、肉体的にも疲憊しているケースがあり、そこの様子は慎重に、かつ個々にコントロールしていく必要があって。
5月下旬から開幕する関東リーグに向けて、日々の積み上げを、焦らず時間をかけながら進めていく所存です。
僕自身、昨年に引き続きU13を担当する上で、大切な中学年代のスタート時期を預かることの重要性と責任を感じながらも、
この年代特有の伸び代と急激な成長スピードを選手と共に体感できる期待と喜びを感じながら、彼らとの共にフットボールを楽しみたいと思います。
僕にとってはシーガルズでの指導は10年目の節目の年となり、U13は2年連続になりますが、彼らにとっての中学1年生は戻ってくることのない一生に一度の時間。
日々の日常を大切に、時にはゆったりと、時には猛スピードで、毎日を熱く情熱を持ち、サッカーを通じて様々な経験を感じながら成長をサポートしていきたいと思います。
話は変わりますが先日、久しぶりにJ1リーグ横浜Fマリノスvs横浜FCを観戦しました。
マリノスブラジル人アタッカー陣が爆発した試合でしたが、個人的に印象的だったのはマリノスのキャプテンマークを付けた喜田選手とプロ2年目の山根選手。
4点目を奪ったシーンだったと思いますが、スコアが離れたゲームでありがちな、間伸びしたオープンな展開からマリノスが奪ったゴールに対して、喜びの輪が作られる中、1人喜田選手が身体全体で怒りを露わにしてました。
怒りの先は前線の選手たち。
間延びの展開、いわゆる攻め残りとしてカウンターが発動した中で生まれた得点だったと記憶してますが、
守備をサボるなと、攻められてるんだから戻ってこいと、最後までチームのために走れと。
(そう言っていたかどうかはわかりませんが)
ある程度試合が決定している中の展開、残り1/4を切っていた時間帯、気にしないで流そうと思えば流しても良いシーン。
皆が得点後に喜んである中、ブラジル人選手に怒りを爆発させ、チームとしてやるべきことを熱く、鬼気迫る表情で伝えてました。
その後のキックオフでそのブラジル人たちが強靭なプレスをかけ、5点目を奪って完勝。
これがいまのマリノスが強い理由。
王者たる所以。
あくまで個人的主観ですが。
そして山根選手。
いや、とめるけるの質がハンパない笑
鳥観と言いますか、オンザボールのクオリティーの高さ、その上でとにかくいろんなものが広く概括的に見えていて。
2点目だったか内側に入って起点となったシーンはボールを受ける前に何度も首を振って、それをまた状況変化の度に何度も何度も。
フランスW杯の中田英寿選手を思い出しました。
この日は右SBでスタートし、トップ下、ボランチとフル出場。
水曜日にルヴァン杯90分フル出場した中での、19歳のポリバレント能力とサッカーIQの高さに感銘を受けました。
この2人に共通しているのは体格やフィジカル面に恵まれている訳ではないということ。
そして2人ともアカデミー出身選手ということ。
山根選手は彼が中3の時に試合をしましたがその時の印象も、
とめるけるハンパないな笑
喜田選手も育成年代はピッチ内で常にリーダーシップを取っていたと聞いてます。
2人ともプロだからできる、大人だからやっているのでなく、小さい頃から求められて、いや求められなくても当たり前にやり続けてきたこと。
それがプロなり、自分の武器になり、チームにとって必要な選手になる。
育成年代にとってとても必要なことを学んだゲームとなりました。
数年後、シーガルズの中からこのピッチの上に何人立つことができるか。
楽しみでしかありません。
対戦いただきましたチームの皆様、応援していただいた保護者の皆様、ありがとうございました。
石川貢